皆さんは近視について正しい知識を持っていますか?
「目が悪いだけでしょ?」
「ゲームやアニメばかり見なければ視力は悪くならないでしょ?」
そう勘違いしている方も多いと思います
ですが、現在の研究では多くのことがわかっており、過去の常識は大きく変わってきています
最近まで、長い間近視に悩まされていた筆者が、眼科医から直接聞いた情報などを元に分かりやすく要点をご説明いたします
しっかりと知識を身につけて、心地いい人生を送りましょう!
- 近視は焦点が合わない病気
- 近視が発症する原因は「環境」と「遺伝」と「病気」
- 矯正方法は「メガネ」、「視力補正用コンタクトレンズ」、「角膜矯正用コンタクトレンズ」、「レーシック手術」、「ICL」の5種類
- 必ず医者に相談しよう!
近視は焦点が合わない病気
近視とは、簡単に言えば遠くのものを見る時に焦点(ピント)が合わないことを意味します
目の病気の一種に認定されており、視力矯正に関する手術は医療控除の対象になるものもあります
近視自体は現象の名前なので、「どの視力から近視なの?」というのは厳密には決まっていないようです
強いていえば、普通車の運転時に裸眼で0.7未満の場合は視力矯正が必要になるので、そのあたりがボーダーラインになりそうです
近視と診断される人は年々増えています
2019年8月の慶應義塾大学医学部眼科学教室の研究によると、東京都の1400人の小中学生のうち、小学生の約 76.5%、中学生の94.9%が近視と診断されたそうです
近視が発症する原因は「環境」と「遺伝」と「病気」
実は現在もまだ詳しい要因はわかっていません
というのも、身の回りの環境と遺伝による2つの原因が両方関わっているからです
近視が起こるメカニズムは、本来球体である眼球が楕円形に変形することで焦点が合わなくなることが一つの要因と言われています
この眼球の変形は、寝ながらスマホを見たり角度をつけながら正面意外をみたりすると起こりやすいそうです
そうすることでピントが合う場所が本来よりも遠くなることで、ぼやけて見えてしまうのです
「姿勢が悪いと目が悪くなる」
というのも、この理屈では合っています
また、「遺伝」が原因に場合もあります
実際に視力と遺伝の関係を調べた研究によると、一卵性双生児の視力はほとんど同じになったり、近視の男女の場合は子供が近視の確率が高くなります
そして見落とされがちな原因が「病気」です
これはあまり当てはまらないかもしれませんが、稀に見られる視力の低下の要因だそうです
急激な視力の低下を感じた場合、一度は眼科に見てもらうことをおすすめします
これらの要因が複雑に絡み合って近視は発症しますので、病気が発覚しても原因かどうかまではわからないようです
その時の調子や身体状態によっても変化しますが、30歳辺りから視力は固定されて近視は進まなくなります
矯正方法は「メガネ」、「視力補正用コンタクトレンズ」、「角膜矯正用コンタクトレンズ」、「レーシック手術」、「ICL」の5種類
「メガネ」(筆者経験済み)
言わずとしれたメガネです
矯正のリスクは最小で、比較的安価です
人によっては装着の手間や不快感を感じます
レンズと目までの距離が長いので、強度の近視・遠視の場合は見え方が裸眼と大きく変わってしまいます
「視力補正用コンタクトレンズ」(筆者経験済み)
眼鏡と同様の効果で、装着している間は視力が矯正されます
裸眼に近い感覚で見ることが出来る上、外見や装着時の不快感はあまり感じません
着脱時と手入れが手間で、眼球が傷ついた場合などは装着できなくなります
ドライアイの場合はおすすめできません
「角膜矯正用コンタクトレンズ」
夜間に装着することで角膜の形状を変形させてピントを合わせられるようになります
日中は裸眼で生活が出来るので、メガネやコンタクトレンズの不便な点はなくなります
ただし、夜間は継続して装着しなければ視力が維持できず、夕方頃に視力がもとに戻ることもあります
また、夜間の装着によりドライアイの方は使用できず、強度の近視・遠視の方は矯正しても不十分な矯正しか出来ません
「レーシック手術」
水晶体を削ることでピントを合わせやすくする方法です
現在では比較的短時間で処理が済み、術後は裸眼で生活出来ます
また、手術費は医療控除の対象になることがあります
水晶体を削るので多少はリスクがあり、費用もメガネやコンタクトレンズよりも高価になります
また、強度の近視・遠視の人の場合は手術をしても、十分な視力にはなりません
「ICL」(筆者経験済み)
眼内に直接コンタクトレンズのようなものを入れて矯正する方法です
強度の近視・遠視にも対応でき、レンズを抜く手術を行えば視力を矯正前に戻すことも可能です
また、手術費は医療控除の対象になることがあります
技術はかなり確立されつつも、まだまだ歴史が浅いので長年のデータがありません
また、かなり高価であることと、光の反射が輪っか状に出来る「フレア現象」も起こります
必ず医者に相談しよう!
これから矯正する人も、別の矯正を考えている人も、必ず専門医の相談を受けましょう
どの矯正方法も必ずメリットとデメリットがありますし、人によっては向き不向きがあります
わからないことは経験者や有識者、専門医に相談をしてみることをオススメします
金銭的・身体的なリスクと皆さんの生活の向上することをしっかりと考えて判断しましょう!
この記事が皆さんの人生に役立てれば幸いです
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参照
公益社団法人 日本眼科医会 https://www.gankaikai.or.jp
日本近視学会 https://www.myopiasociety.jp