皆さんは睡眠に関して正しい知識をお持ちですか?
「7時間以上寝るようにしてるよ!」
「枕を変えればいいんじゃない?」
睡眠は人類のみならず、全ての生物にとって重要な要素です
最近は忙しい中でも「睡眠の重要性」が理解され始め、意識した「睡眠」について多く考えられています
しかし、睡眠についてはざっくりとしか考えていない人が大半です
今回は、そんな「睡眠」についての雑学(実用的です)です
10年以上前から睡眠について頭を悩ませていた僕が、要点をまとめてわかりやすくご紹介します
- 睡眠は生物の根源的欲求
- 睡眠不足は多くの不調を生む
- 睡眠不足は睡眠障害や生活習慣病につながる
- 睡眠サイクルは遺伝子によって異なっている
- 「朝に起きて夜に寝る」は人によって間違い
- 90分サイクルは目安でしか無い
- 自分に合った睡眠を知って、人生を豊かにしよう!
睡眠は生物の根源的欲求
人間には生命維持のため、生理的欲求が存在します
食欲・性欲・睡眠欲などが有名です
では、皆さんはこれらを我慢できますか?
おそらく我慢できるでしょう
しかし、睡眠だけは我慢が難しいのではないでしょうか?
肉体を向上・維持するアスリートも、成長期の子供でも、睡眠だけは十分に取ることを推奨されています
これは、本能的にも科学的にも睡眠が重要だということがわかっているからです
睡眠不足は多くの不調を生む
睡眠不足によって、人は多くの不調が現れてしまいます
ここで、寝不足による悪い症状をザックリとご紹介します
ストレスの増加、蓄積
眠っている間に脳を整理して感情を処理する役割もあります
怒りが収まらないことも、寝て起きればスッキリしていることもあるでしょう
そういった心の整理が出来ない状態があれば、ストレスが蓄積してしまいます
脳機能の低下
脳は絶えず活動をしています
臓器と一緒で、栄養と休息が不足してしまうと疲労して能力も低下してしまいます
記憶力や処理能力が低下し、仕事や生活で集中力も低下してしまいます
腸や胃に不調が出る
脳と一緒に身体も不調を起こします
人は自律神経というものがあり、睡眠によってリセットされます
これがされないと、膨張感や吐き気などが起こってしまいます
腸内環境や新陳代謝の低下も起こります
免疫力が低下する
風邪などの病気になりやすくなります
ただでさえストレスで免疫力が下がり、更には自律神経の乱れによっても下がってしまいます
寝不足による肉体・精神へのダメージは大きいのです
その他にも多数の悪い症状があり、数えたらキリがありません
PHILIPS(risk-sleep-deprived.html)
睡眠不足は睡眠障害や生活習慣病につながる
不眠症や過眠症など、睡眠にまつわる病気がたくさんあります
自分で睡眠をコントロール出来ていれば問題ありませんが、寝付きが悪かったり睡眠の時間が小刻みになったりなどは睡眠障害かもしれません
更には睡眠不足による影響で、生活習慣病になるリスクも上がってしまいます
「眠気を我慢する」ことが持続するならば、それは病気に向かって歩いていることになります
普段から睡眠に関して悩んでいる場合、一度内科で相談してみるといいかも知れません
厚生労働省 e-ヘルスネット(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-008.html)
睡眠サイクルは遺伝子によって異なっている
最近ではクロノタイプといわれる遺伝子によって、その人の「適した睡眠」の時間がある程度わかると言われています
大まかに4タイプに分かれます
「ミュンヘンクロノタイプ質問紙」というものがあり、誰でも自分の遺伝子タイプを調べることが出来ます
多少、時間に融通が効くのであれば、自分のクロノタイプに合わせると調子もよく、仕事などの作業効率も上がります
MCTQ.jp(https://mctq.jp)
「朝に起きて夜に寝る」は人によって間違い
遺伝子でも「適した睡眠」はわかりますが、人類は4種類のみでは分けられません
そもそも人類を含む哺乳類は「多相性睡眠」と言われる「1日に何度も寝る」ことが基本になっています
今でこそ人類は「単相性睡眠」という「1日に1度だけ寝る」になりましたが、すべての人に当てはまるとは言えません
遺伝子的に比較的に夜行性で「夜に活発に活動できる人」もいるように、何回か「分けて寝たほうが冴える人」もいます
ある程度深い睡眠方法は研究されて解明されていますが、必ずすべてが当てはまるわけではありません
深い眠りについての研究は下の記事を御覧ください
STUDY HACKER(https://studyhacker.net/divided-sleep)
90分サイクルは目安でしか無い
よく聞かれる「90分単位で睡眠時間を決めると良い」というのは、「ウルトラディアンリズム」というものから来ています
体内時計の一種で、よく聞く「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」から成り立っています
「ウルトラディアンリズム」というのは、「ノンレム睡眠(深い眠り)」と「レム睡眠(浅い眠り)」のサイクルのリズムのことです
この「ウルトラディアンリズム」のサイクルがおおよそ90分とされているため、90分単位で
寝る時間を決めると、目覚めが良いとされています
問題は「ウルトラディアンリズム」に合わせることが大切で、決して90分はすべての人に当てはまるわけではないということです
これは個人差に加えて、お酒を飲んだり睡眠不足だったりと状況によっても変化してしまいます
とても眠いときに10分だけ寝たらスッキリすることがありますよね?
これはウルトラディアンリズムが常に一定でない証拠です
結局の所、自分の完璧な睡眠時間というのは自分以外ではわからないのです
ですが「適正な時間は個人差があり、日々変化する」とわかるだけでも、睡眠時間は決めやすくなると思います
レジデントノート(https://www.yodosha.co.jp/rnote/sleep/q4.html)
自分に合った睡眠を知って、人生を豊かにしよう!
「睡眠が変われば人生も変わる!」というほど、睡眠は人類にとって大切です
睡眠によって人は記憶が定着したり心を整えるので、仕事にも私生活にも大きな影響があります
しかし、睡眠に適した方法は人それぞれです
様々な実験データから有効と思われるものがありますので、それらを実際に試してみることもいいと思います
睡眠の質を高める方法を別の記事でご紹介していますので、どうぞご覧ください
睡眠の大切さを知って、寝不足に対して意識が変わってもらえると嬉しいです
この記事が皆さんの人生に役立てれば幸いです
Twitterでは記事の更新などをつぶやいています
良ければフォローもお願いします!