皆さんは「商標(しょうひょう)」を知っていますか?
登録された名前やロゴを、他の人が勝手に使うことが出来ないようにする権利のことです
こういったものが”商標”と言います
ところで、みなさんがよく聞く”フリーダイヤル”
これって、実は商標登録されたものだって知っていましたか?
よく耳にする名前が、実は商標登録されたものだった、ということはよくあります
今回は、そんな名前の雑学を、補足を交えながら【ザックリ】とご紹介します
フリーダイヤル
一般名詞では”着信課金電話番号(ちゃくしんかきんでんわばんごう)”と言います
1989年にNTTコミュニケーションズによって登録された商標です
他の会社も同様のサービスがあります
ICSジャパンのフリーライン、KDDIのフリーコール、ソフトバンクのフリーコールスーパー、NTTドコモのフリーナンバーなど・・・日本ではこういったラインナップです
同じサービスが海外にもあります
フリーダイヤルは、会社やホテルなどがNTTコミュニケーションズと契約出来ます
契約をすると専用の番号をもらい、その番号にかかってきた時に着信(受話)した側が電話料金を支払うシステムです
”ジャパネットたかた”は、送料・金利手数料に加えて電話代も負担して、その上もう一点オマケが付いてきます
すごい太っ腹です
Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/着信課金電話番号)
NTTコミュニケーションズ(https://www.ntt.com/business/services/voice-video/freedial-navidial/freedial.html?_ga=2.50991594.27117402.1620120665-1406138478.1620120665)
タバスコ
よくレストランなどで見かけるタバスコは、実は商標登録されたものなんです
一般名称としては”辛味調味料”の”チリペッパーソース”で、アメリカのマキルヘニー社が”タバスコ”の名前を商標登録しました
今も商標権が残っています
「日本では”タバスコ”という名前が一般的に広まったのか?」
個人的な推測ですが、日本では多くの調味料が原材料名で呼ばれます
”わさび・カラシ・ラジバンダリ”
”塩・こしょう・ラジバンダリ”
こういったことから、日本ではタバスコの名前が一般名詞として使われたんだと思います
タバスコクラブ(http://tabasco-club.seesaa.net)
アース国際特許商標事務所(https://www.shouhyou.com/faq.html)
宅急便
これもよく間違えてしまうものです
”宅急便”という名前は”ヤマトホールディングス”の登録商標です
なので、ヤマト以外の配送業者では”宅配便(たくはいびん)”という名前が使われます
”宅急便”は「ヤマト運輸の宅配便」のことを指します
なので、「宅急便で送るよ〜」って言ったら、ヤマト運輸の宅配サービスを使うことを指します
なぜタイトルに”宅急便”が使えるのか?
というと、ヤマト運輸がスポンサー契約をしたから使えたんです
この経緯が面白くて、スポンサー契約をしたから”宅急便”の名前が使えるのではなくて、”宅急便”の名前を使っちゃって揉めたからスポンサーになったんです
揉めてもメリットが無いと思ったんでしょう
スポンサー契約をしたことで、CMのタイアップなどでお互いに協力関係になりました
ちなみに映画をもとにした登録商標は、スタジオジブリが取得しています
日本物流開発株式会社(http://honsya.jl-d.jp/article/13266905.html)
スタジオジブリwiki(https://studioghibli.fandom.com/ja/wiki/宅急便)
UFOキャッチャー
ゲームセンターの入り口で見かける、ぬいぐるみとかフィギアとかを取ろうとするあのゲームです
あれは「セ〜ガ〜♪」の株式会社セガが持っている登録商標で、一般的名称では”プライズゲーム”と言います
どちらかというと、”クレーンゲーム”のほうがしっくり来るかも知れません
このUFOキャッチャーは世代があって、大小合わせて全部で27機も開発されています
クレーンゲームの歴史が面白くて、古くは1965年のタイトーが「クラウン602」発売していたり、同じ年にセガからは「スキルディガ」が、発売されてます
1930年には、手動でハンドルを回すタイプのものも既に登場していたようです
Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/UFOキャッチャー)
一般社団法人 日本クレーンゲーム協会(http://kuretatsu.com/c-history.html)
まとめ
今回は4つだけご紹介しましたが、他にもよく耳にする意外な商標名がたくさんあります
普通に使用する上では問題ないかもしれませんが、仕事や公の場で使用する場合は、思わぬ問題に発展することもありますので気をつけてください
この記事が皆さんの人生に役立てれば幸いです
Twitterでは記事の更新などをつぶやいています
良ければフォローもお願いします!