みなさんは「チンパンジー」についてどれだけのことを知っていますか?
「他の動物よりも知能が高いんでしょ?」
「握力が強くて、凶暴なんじゃない?」
チンパンジーという動物について調べてみると、我々人類はチンパンジーのほとんどを理解していないことがわかります
チンパンジーだって会話をしたり、昼ドラのような関係にもなったり、夜中にトイレで目を覚ましたりするんです!
今回は「これでもか!?」というほどチンパンジーを詳細に研究して執筆された本
『新しいチンパンジー学 ―わたしたちはいま「隣人」をどこまで知っているのか?』
というものがあります
この本にあるチンパンジーの雑学のいくつかを抜粋してご紹介しているYouTube動画の内容を、さらに詳しい補足を交えながら【じっくり解説】いたします
目次
チンパンジーの基本情報
チンパンジーの雑学をご紹介する前に、まずはチンパンジーについての基本情報を押さえておきましょう
学名はPan troglodytes(パン・トログロダイツ)
補足
学名とは、世界共通で使われる動物の名称のことです。動物の名前は国によって異なります
そこで世界共通の名称を決めることで、便宜上作られた単語のことです
人間は英語でhuman、学名ではホモサピエンスといった具合です
チンパンジーは2001年時点で、ワシントン条約で絶滅危惧種と認定されています
参照:Wikipedia「チンパンジー」(https://ja.wikipedia.org/wiki/チンパンジー)
チンパンジーも秘密の恋をする?
野生動物は本来、強い子孫を作るために強いオスと強いメスが子供を作ります
強い遺伝子を持つもの同士の子供を作れば、子供が強い遺伝子を引き継ぐと考えられるからです
補足
チンパンジーのコミュニティ(群れのこと)は”アルファ”と呼ばれるボスがいて、アルファについていくようにチンパンジーが集まって出来上がります
面白いのは、強いチンパンジーのオスよりも賢くてコミュニケーションが上手なオスの方がアルファになりやすいのです
理由は人間と同じで、下克上してくるものに仲間意識を芽生えさせたり甘い汁を吸わせて味方にしたりと、政治的な活動で敵を弱くしたり減らしたりできるからです
実際に、肉を順位に関係なく公平に配ることで、周りの信頼を築いてのし上がったントロギという有名なチンパンジーもいました
ントロギはトップの地位を築くとすぐ、公平さを捨てて政治的支援が必要な相手にのみ肉を配るようになった。”公平に肉を配る”のは、彼の政治的策略だということがわかります
しかし、とあるコミュニティの強いメスと弱いオスが隠れて交尾をしているところを何度も観察されています
補足
コミュニティは日々変化していて、大きくなったり分裂したりを繰り返します
発情期のメスがいるコミュニティは、必ず大きくなることが分かっています。理由は単純で、発情期のメスとの交尾を目的に、たくさんのオスが群がってくるからです
これは、強い遺伝子という点ではなくて父親としての素質を求めてこういった秘め事が行われているのではないか?とされています
チンパンジーは頻尿?
チンパンジーは方言を話す?
まとめ
いかがだったでしょうか?
かなり絞ってご紹介しましたが、チンパンジーの知られざる生態はまだまだたくさんあります
次回もみなさんの知らないチンパンジーの生態の真実をご紹介いたします
「もっと詳しく知りたい!」
「早く知りたい!」
と思う方は、今回参考にさせていただいた書籍『新しいチンパンジー学 ―わたしたちはいま「隣人」をどこまで知っているのか?』をお読みになると幸せになれます
最新の研究をしている著者に加えて、他の研究者の調査や過去のチンパンジーの歴史なども詳細に描かれていて、チンパンジーの辞書と言ってもいいぐらいに細かくあります
この記事が皆さんの人生に役立てれば幸いです
YouTubeチャンネルでは様々な雑学を【ザックリ紹介】したり【じっくり解説】したりする動画を随時更新中です!
是非動画も御覧ください!